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武者小路実篤　「牟礼随筆」　初版本・昭和１４年・大日本雄弁会講談社・函

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『武者小路実篤　「牟礼随筆」　初版本・昭和１４年・大日本雄弁会講談社・函』はセカイモンで9eb56c35から出品され、251の入札を集めて01月08日 16時 52分に、1794円で落札されました。即決価格は1794円でした。決済方法はに対応。岐阜県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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書名の「牟礼」は著者が三鷹市井の頭牟礼に暮らしていたことに因んでいます。

目次の一部（画像参照）
川端龍子の個展を見て
兄貴
支那事変
戦争
過ぎたるは及ばざるに如かず
生き甲斐
芸術の価値
松陰の死生観
批評
運命檻
本当の決心
人生
日本夫未来を
梅原と志賀の文学
愛読した日本の作家
泉鏡花と文化勲章
谷崎の仕事其他
岸田の画
明治以後の最大芸術家
トルストイ主義
人間と神の間
露伴の幻談
マチスの言葉ほか

「神というものがあるか、ないか。正直言って自分にはあるともないとも断言できないものだ。あると言い切るにはこの世には不幸が多すぎる。ないというにしては祈りの気持ちを否定できない。何かある。（中略）
無心はわが理想である。そして無心の極みは死である。しかも生きられるだけ生きたあとの死は、義務を果たした後の解放である。
僕は生きている間は死にたいとは思わないだろうと思うが、死んでしまえば生きたいとは思わない。そして自分の死ぬことは確かで、その時相当苦しむこともたしかと思う。（中略）
自分の力のないことは、自分には責任がない。自分に責任がないことを果たさなくとも神は許してくれる。また、よし自分に責任のあることでも、人間に力は弱く、過ちは犯しやすいのだから、あやまれば神は許す。神は人間の万能でないことを知っている。しかし、虫のいゝ、悔い改めることを知らぬ者は、神とは縁のないものである。」（後略　「人間と神の間」より抜粋）

大日本雄弁会講談社・昭和１４年３月初版発行の武者小路実篤「牟礼随筆」函付きです。題字は著者が尊敬する文化勲章受章者で、日本画家の安田靭彦です。四六判５２８頁の厚本です。
経年のヤケも少なく、シミや汚れや書込み、シールの剥がし跡などもありません。経年の割には函、本体ともしっかりとした造りです。
８４年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。